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あけまして2019

年賀状2019_Web

あけましておめでとうございます。
2018年は色々ありましたが、人生観が変わるような素晴らしい1年でした。

会社を辞めた後、上手くいくことばかりではなかったですが、自分で勝ち取った仕事で念願のクリエイティブディレクターとしての大きな仕事が創れたり、過去最大級の予算の競合プレにも勝つことができました。

一昨年までの睡眠不足が嘘のように、しっかりと毎日寝ることが出来たのも良かった。過去にないくらい健康的な毎日を過ごすことができました。

今まで以上に様々な人にお世話になり、優しさも厳しさも感じる1年でしたが、昨年受けた恩は一生忘れることはありません。この場を借りて皆様にお礼を申し上げておきます。いつか恩返しします。

今年がどんな年になるか、まだわかりませんが、今までのように仕事しかしないような人生に戻ってしまわないように、仕事以外のことも楽しんでいきたいと思います。

なんてことを考えていたら、年末から高熱が出て寝込んでしまい、年末年始はひたすら寝て過ごすことになってしまいました。まずは健康に気をつけて、今年も頑張ります。

冴えない男とタワマンと

はっち、年賀状戻ってきちゃったよ。
ドコモのメールも届かないし、どうなってんの?

みたいなショートメールが古い友人から来た。
(ちょっと前になりますが)

彼とは、最近こそ年賀状だけを送り合う間柄になってしまっているが、出会いは高校1年生くらいだから、付き合い自体はかれこれ25年くらいになる。書いてて自分でも時間の流れにびっくりするけど。

彼はいわゆる大学の先生をやっていて、年賀状を見る限りだと学会などでシンガポールだの、フランスだのと世界中を飛び回っている様子。たまに会うと、ちょっといけ好かないエリートな雰囲気を醸し出してしまう程度には“イケてる”感じのシュッとしたやつなのだ。

ただ、今は“シュッと”したイケてる感じを出している彼だが、出会った頃はもちろんのこと、学生時代もその後しばらくも、ハッキリ言ってパッとしてなかった。明らかに私と同類の冴えないやつだった。(と思うぞ)

まぁ、いまはちょっとイケてる感じがしなくもないのだが、当時は明らかに冴えないやつだったのだ。(大事なことだから2回言います)

冴える、冴えないの基準はいろいろあるけど、とりあえずわかりやすい例を挙げると、俺たちはとにかく全くモテなかったのだ。

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2017年前半の備忘録

気がつけばゴールデンウィークも終わり、6月に。

更新していなかった半年の間、当然なにもなかったわけではなく、色々なことがありました。ちょっとだけ備忘録的にまとめておこうと思います。

まずは、仕事編…
昨年末に大プレゼンを経て獲得した大型案件が1月から動き出し、これがまた懸念の通りのヤバい展開に。昼夜、休日問わずのハードワークで軽い言語障害に陥るレベルまで追い込んだものの、たいした成果も出ず、信頼獲得にも至らず。
正直、仕事でここまで追い込んで結果が出ないなんて、いままでなかった経験。ある意味勉強になった、というかマジで去年の俺のバカ野朗!こんな競合勝ってんじゃねーよ。

そんな感じで、1月~3月の記憶がほとんどどこかに消えていて、ボロボロの体と、いつも以上にバカになった脳味噌だけが残った。これで前半戦の1月~3月が終了。
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唯一生き残るのは、変化できる者である。

この春、会社の組織が大きく変わった。
組織どころか、親会社の一部と合併して社名からして変わった。

意見を言う立場にはいないが、一応9年近く所属している立場で発言するとすれば、

「気分悪い」に尽きる。

合併と言えば聞こえはいいが、ただの親会社による植民地化であり「併合」である。
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間接コミュニケーション作業は無価値なのか?

経営コンサルタントの横山信弘さんという方の記事が面白かった。
スタバなどのカフェでパソコンをWi-Fi接続して仕事をしている人は、何をやっているのか?ということで、要は仕事には下記の2つがあると。

■ 執筆、デザイン、コーディング等の「生産作業」
■ メール処理や資料作成などの「間接コミュニケーション作業」

で、スタバで仕事をする人は生産性の無い「間接コミュニケーション作業」に従事しているので、無駄だしカッコよくないから憧れるべからず。という事なのである。

「カフェでパソコンをWi-Fi接続して仕事をしている人」のほとんどは、メール処理や資料作成などの「間接コミュニケーション作業」をしている、と言えるでしょう。ネットに繋いで「テレビ会議」などをしている人もいます。これも生産作業ではなく、あくまでも「間接コミュニケーション作業」であり、企業活動において、新たな付加価値を生み出す作業ではありません。

個人的には、会社(正確には常駐先)に勝る仕事場は無いと思っていて、
理由は色々あるけど、めっちゃ座り良い椅子に机、いつでもスキャンできるしプリントできる環境、そこそこ静かで、知的でおおらかな周りの人達、自由な出退勤、などなど。
仕事場に来るのが一番効率的なので、カフェで仕事するという発想はほとんど無くて、たまーに気分でやってみたりするものの、まぁ集中できないので、なんとなくやった気になるだけだーという筆者の言う事には、賛成なのです。まぁ、まともな社会人ならカフェでまともな仕事が出来るわけないことくらいは、自分の実感としてわかるのではないかと思いますけど。

ただ、気になることは、下記の部分だ。

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誰かがお前を見つけるよ

先日、会社の10周年パーティがありました。
それ自体はどうでもいいことなのですが、そこで言われた一言が印象的でした。

私の会社は総合広告代理店のグループ会社なので、役員は全員親会社の人達です。
それ自体の是非については色々意見があると思いますが、個人的にはけっこう違和感を感じていたりします。

違和感のある会社でも、8年弱も勤めるとお世話になった役員もいて、今はもう退任しているその人に近況を話すと、何気なくさらりと、

「心配するな、誰かがお前を見つけるよ。」

胸に響いた。

きっとどこかにいる誰かに、見出されるなんて
そんな都市伝説みたいな話を信じている場合じゃないけど
ちょっと救われた。

そう思ってくれている人が少なくても一人はいるってことだから、
今の自分には有難い言葉だった。

忘れずにここに残しておこう。

広告のお祭りの終わりに

先週は広告業界最大のお祭り「カンヌライオンズ2015」だったんですね。
私はいちおう業界のど真ん中の会社に席をいただいていて、周りにもライオンホルダーがちらほら。

最近はFacebookなんかもあまり開かないんですが、たまたま開いたらけっこう皆さんカンヌに行っていたみたいで色んな投稿が飛び交ってました。所属する部でもヘルスケア部門のブロンズ取った人が出ました。

そんな環境だから、なんか自分でもいつか手が届くんじゃないか、とか
現業で努力していればチャンスが巡ってくるんじゃないか、とか思いがち。

この業界にいて、賞を獲りたいと思っていない人はほとんど存在しない。
たまにいたりするけど、本気で言っているとしたら一秒でも早く業界を辞めるべきだと思う。
業界以外では無意味かもしれないけど、本質的ではないかもしれないけど、最高で最大の評価基準であることは間違いないし、商業アート自体が本質的でないという事自体は否定しないけど、それらがコミュニケーションのひとつの形だとして、不特定多数の誰かの評価や相対的な評価なしに語ること自体が無意味だと思うからだ。

クリエイティブやコミュニケーションを生業にしているってことは、少なからず社会に対して自分の価値観やセンスで何か少しでも影響を与えたいし、与えられると信じているってことになる。そこに一定の責任を持たなければならないのだと思う。無自覚にいてはならないと。

この世に生まれてきたからには、一瞬でも自分の人生の瞬間を世の中に対して刻んでやりたい、足跡を残してやりたいと、たとえそれが完全な自己満足だったとして、非難されても、この感情から来る動機を完全否定できる人がどれだけいるか。少なくても自分はそうだ。

いつからか、この業界に身を置くようになって、近いようで遠い場所にいて。毎年ボーっと傍観するだけの日々で消えかけてはいるけども、ボソボソくずぶっている。
そろそろ完全に諦めないと取り返しがつかなくなる。少なくても目指すならここにいてはいけないんだってことは完全に気がついていて、気がつかない振りをしている。

諦めるってことは辞めることだから、どっかで踏ん切りつかずに、流れに身を任せてしまう。
自分を信じてあげたいけど、ダメなもんはダメ、能力だけの問題じゃない。

なんてことを考えていたら日付が変わって、明日で37歳。
自分で決めた期限を2年も過ぎてしまった。

お祭りは終わらせるのも意外と大変なんだなーと。

君のアイディアは全然ダメ

今期の面談で上長に言われた一言。
久しぶりにガツンと来た。

自主提案の案出しに声をかけてもらって、それなりに頑張って出した企画が全部つまらないとのこと。「全然、ダメ」と面と向かった言われたのは久しぶりで、衝撃を受けました。

で、すこしイラッとしたので、

「じゃあ、誰の案がよかったですか?」と聞いたら、

「全部、ダメ。」

なんだよ、それ。

打ち合わせの最中はずっとパソコンでカチャカチャやってて、ろくに企画なんか見てなかっただけだろ。なめんなよ。

面白い仕事がしたかったら、努力しろってことで、
それ自体は100%正しいし、判断する人の判断が全て。

でも、なんだろう、このやるせなさ。
努力したから、面白い仕事が転がってるはずの所に来れたんじゃなかったのか?
まだ足りないのか…

なんて、数日間もやもやしていて、プレゼンの結果を聞いたら俺の案が採用されてんじゃねーか。

全部ダメで悪かったな。

そんなこんなで少しだけ救われた気持ちになりましたとさ。