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おなじ話

ハンバートハンバートの「おなじ話」。大好きな曲です。
売れてほしいけど、売れてほしくない。ハンバートハンバートについて、誰かのコメントでそんなことが書いてあった。なんとなく、自分の中だけにそっとしまっておきたい音楽なのかもしれない。

ハンバートハンバートにはちょっとだけ思い出がある。
その昔、好きな女の子がいて、そのひとが好きだったんですよね。

なんとも自由な空気をまとったひとで、旅やら音楽やらファッションやらアートやら、やたらなんでも詳しくて、すべてが個性的で、なんて素敵なひとなんだろうと思って密かに憧れていた。

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自意識過剰が大人になって

最後の花火に今年もなったな
何年たっても思い出してしまうな。

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ。

部屋にあるBOSEのスピーカーをスマホにつないでみたら、やたらいい音が出たもんだから、最近はよく音楽を聴いている。

AmazonのPrime Musicが無料なので、色々なジャンルを聴けるのも楽しい。

思いがけない曲との出会いも、この手のサービスの嬉しいとこで、この「若者のすべて」という曲もそう。誰かの作ったプレイリストに入っていて、一度聴いたら耳から離れなくなってしまった。多分どこかで聞いたことはあったような気もしたんだけど。

昔から「音楽は何を聴くんですか?」って聞かれるのが苦手で、音楽は嫌いじゃないけど、特に好きでもなかったし、これと言って好きなジャンルもないし、詳しくもないし。なんかダサい自分を値踏みされているような気分になってしまっていた。

そんな風に思うこと自体がダサいってことに気がついたのは、だいぶ大人になってからで、なんでもいいんだよ、誰もそんなこと気にもしてねーし、と。もう今はなんの恥じらいもなしに「ゲスの極み乙女」が好きです。って言います。いや、まだやっぱり少しだけ恥ずかしい気もするが。

でも、そういう思い込みみたいなもんで凝り固まって、青春時代のコンプレックスをこじらせたまま大人になったような人が好きです。こじらせてる人が自分にだけにたまに見せてくれる、本音の欠片みたいなものに強く惹かれるんです。
どんなに素敵に見える人だって、たまにびっくりするほどの闇が覗いて、だれもがコンプレックスと折り合いをつけて生きていているんだなと思ったりする。

自意識過剰が大人になって、多少オープンになったところで、偏屈な芯の部分はたいして変わっていない。でも、最近すこしは本音を見せられるようになってきたかな、と。
この曲聴いてそんなことを思った。