投稿者「turtle88」のアーカイブ

あの娘はランドセルが似合わない

表参道の交差点から一本奥に入ったところ、サブウェイの並びに古くからの喫茶店があったはずなのだが、今日通ったらすっかり無くなって、真っ白な貸し店舗のように空っぽになっていた。
まるで、そこには元からなにも無かったかのように。

その喫茶店はバンという名前で、その昔、父のお気に入りの喫茶店だった。

半年から1年くらい前までは、営業している風だったのに。
大人になってから、交差点を通る度に何度となく入ってみようと思いながら、まぁそのうちに、なんて思っていたらこうなる。ほんと後悔ばかりの人生でございます。

当時、何度か父に連れられてバンには行っていたのだが、コーヒーサイフォンと、インベーダーゲームと、タバコの匂い、そして勝気なママと、ランドセルが似合わない大人びた娘の記憶が残っている。

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俺はどこにでも行ける。

昔、20代前半に乗ってたんですよ、HONDA FUSIONに。
よくある青春のバイクっていうやつです。

生産終了後にビックスクーターブームが来たことで、当時FUSIONの人気が物凄くて、中国製の偽物が流通するくらいで、ヤマハのマジェスティなんか目じゃないくらいカッコいいスクーターでした。TWなんかと並んで当時のファッションアイコン的な存在だったと思う。

バイト先の友達が乗ってたやつを、15万で譲ってもらった時はうれしかったなぁ。その彼はFUSIONからXLRに乗り換えていた。私はHONDAのXL125R(SじゃなくてRだからプロリンクのモノショックのタイプ)というちょい古い赤いオフ車をカスタムして乗っていて、それなりに気に入ってはいたが、高速乗れないし、タンクの蓋に鍵がついてなくてガソリン盗まれて何度もガス欠になったりとか、ナンバーがピンクなのがやっぱりダサいな、みたいな感じで、なんで125を買ったんだろう…みたいなことになっていたのだ。

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きっと忘れないだろう

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いまは無きセブンイレブンの看板

最寄りのセブンイレブンが閉店した。

コンビニの閉店なんて、特に珍しくもないだろうし、きっと毎日のように日本中のどこかで閉店したり開店したりしているはずだし、近所にはローソンもあるので生活が困るほどではない。

でも、このセブンイレブンの事は、すごく好きだった。
良心を感じるというのか、誠実というのか、流れている空気が良い感じのコンビニで、狭い路地が多いエリアの中では駐車場がそこそこ広くて車が止めやすく、ヤンマガ、ヤンジャンなどの雑誌が立ち読みできるように一冊だけは封印せずに置いてくれるなど、なにかと気が利いていた。

ここは新横浜駅が最寄りなのだが、この辺りに住むのは2度目で、20代の頃も含めるとトータルで9年くらい住んでいて、40年の人生においてかなりの期間をこのエリアで過ごしていたことになる。

この場所に住み始めたきっかけは2度とも家族の事情で、自分の意思ではなかった。

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2020年のはじまりはじまり~

あけましておめでとうございます。

2020年がスタートしました。
新しい家に、新しい会社と色々なことが新しくなって、
はじめての年越しとなりました。

今年の干支は子年ということで、一巡しましたね。
12年前の年賀状は「仕事に遊びに熱中チュー!」というコピーでした。
クリエイターの端くれとして、毎年の年賀状作りだけは続けてきてますが、今年は初めてiPad ProとApple pencilを使って描いてみました。とても描きやすくて創作意欲が沸くツールでした。

仕事以外にも、アウトプットをいろいろ試していく一年にしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

平成の終わりの10連休に

10連休も最終日なので、最近の出来事なんかを更新しておくことにします。

平成が終わって、新しい令和の時代になりました。思えば平成は、なんだか馴染まない感じがし続けたまま終わった感じ。当時小学生ながら「平成?は?ダセーな」って思ったままの印象がいまだに残っていて、いまだに平成は好きではない。好きとか嫌いとかそういうことじゃないとは思いますけどね、でもたぶん明治から大正に変わった時も、大正ってなんだよ!ダセーな!ってなったんじゃないのかね。知らないけど。

でも令和はちょっと好きで、なんでだろうと考えていたら、昭和に似てるからじゃないかと誰かに言われて、確かにそうかもしれないと思った。どんだけ昭和が好きなんだよって感じだが、まぁ、平成よりはいい感じなんじゃないかと。

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あけまして2019

年賀状2019_Web

あけましておめでとうございます。
2018年は色々ありましたが、人生観が変わるような素晴らしい1年でした。

会社を辞めた後、上手くいくことばかりではなかったですが、自分で勝ち取った仕事で念願のクリエイティブディレクターとしての大きな仕事が創れたり、過去最大級の予算の競合プレにも勝つことができました。

一昨年までの睡眠不足が嘘のように、しっかりと毎日寝ることが出来たのも良かった。過去にないくらい健康的な毎日を過ごすことができました。

今まで以上に様々な人にお世話になり、優しさも厳しさも感じる1年でしたが、昨年受けた恩は一生忘れることはありません。この場を借りて皆様にお礼を申し上げておきます。いつか恩返しします。

今年がどんな年になるか、まだわかりませんが、今までのように仕事しかしないような人生に戻ってしまわないように、仕事以外のことも楽しんでいきたいと思います。

なんてことを考えていたら、年末から高熱が出て寝込んでしまい、年末年始はひたすら寝て過ごすことになってしまいました。まずは健康に気をつけて、今年も頑張ります。

お気に入りの食器を探して

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以前、骨董市で見つけて、色と柄がかわいいので買ってしまった小さいコーヒーカップ。
正確に言うと、このサイズはコーヒーカップではなく、デミタスカップというらしい。エスプレッソをすこし薄めて飲むのに丁度よくて、お気に入りです。

正直なにも調べずに、意外といい値段がしたんですが完全にフィーリングで買ってしまい、後で調べたところ、ARABIAというメーカーのPaju(アラビアパユ)というモデル。けっこう人気のあるビンテージで、1970年から72年くらいにかけて作られたモノらしい。

ARABIAだから中東なのか?と思いきや、北欧フィンランドのヘルシンキにあるアラビアという名のエリアが発祥ということで、アラビアというブランド名らしい。マリメッコなんかと近い雰囲気のデザインが北欧っぽい。

あまりに気に入ってしまったので、同じ柄のブルー系の配色のPajuを追加で手に入れて、ペアにしてしまった。青と紫のPajuも落ち着きがあって、これがまた雰囲気がある。

いままで食器に興味を持つことはあまりなかったけど、お気に入りのカップでコーヒーを飲むと、それだけでちょっと気持ちが軽やかになるような気がする。

ちいさなコーヒーカップから、好きな物、感性にあう物に囲まれて暮らすことの大切さに気づかされたりする。意識しなくても目に触れるもの、手に触れるものの全てが、少しづつ自分を創っていることを、忘れてはいけないんだと。

つい妥協しがちになってしまうけど、身の回りにある全ての物にこだわりを持っていかなければいけない。価格とか人気とか関係なく自分の感覚で、自分の本当に大切にしたいと思える選択をしなければ。きっと、あっという間に人生は終わってしまうから。

なんて、物欲への体のいい言い訳に過ぎない気もするんだけど。