経営コンサルタントの横山信弘さんという方の記事が面白かった。
スタバなどのカフェでパソコンをWi-Fi接続して仕事をしている人は、何をやっているのか?ということで、要は仕事には下記の2つがあると。
■ 執筆、デザイン、コーディング等の「生産作業」
■ メール処理や資料作成などの「間接コミュニケーション作業」
で、スタバで仕事をする人は生産性の無い「間接コミュニケーション作業」に従事しているので、無駄だしカッコよくないから憧れるべからず。という事なのである。
「カフェでパソコンをWi-Fi接続して仕事をしている人」のほとんどは、メール処理や資料作成などの「間接コミュニケーション作業」をしている、と言えるでしょう。ネットに繋いで「テレビ会議」などをしている人もいます。これも生産作業ではなく、あくまでも「間接コミュニケーション作業」であり、企業活動において、新たな付加価値を生み出す作業ではありません。
個人的には、会社(正確には常駐先)に勝る仕事場は無いと思っていて、
理由は色々あるけど、めっちゃ座り良い椅子に机、いつでもスキャンできるしプリントできる環境、そこそこ静かで、知的でおおらかな周りの人達、自由な出退勤、などなど。
仕事場に来るのが一番効率的なので、カフェで仕事するという発想はほとんど無くて、たまーに気分でやってみたりするものの、まぁ集中できないので、なんとなくやった気になるだけだーという筆者の言う事には、賛成なのです。まぁ、まともな社会人ならカフェでまともな仕事が出来るわけないことくらいは、自分の実感としてわかるのではないかと思いますけど。
ただ、気になることは、下記の部分だ。
現場に入ってコンサルティングをしていると、この「間接コミュニケーション作業」ばかりやっている人が、いかに組織全体の業務を非効率化させているのかがわかります。企業内にある、これらの間接コミュニケーション作業を半減させても、ほとんどのケースで売上や利益がダウンすることはありません。それどころか、かえって生産性がアップし、収益を押し上げ、労務上の問題を解決するケースが多々あるのです。
うーん…
直接会うコミュニケーションは有益で、間接的なコミュニケーションは無駄ってことなのか?
直接会うことをフォローするための間接コミュニケーションなんじゃないかと思うのだが。
パソコンの前に座り、メールを処理したり、管理資料やプレゼン資料を作ったりしていると、あたかも何か「仕事をしている気」になるものです。ただそういう「気」になるだけであって、ほとんどのケースは不必要な作業なのです。
たしかに、こんなアホみたいな量の資料を毎回作ったり、関係者の間に入っての細かい調整とかしないで済めばそんなに良いことは無いんだけど、そうならないのである。関係者がみんな同じレベルで全てにコミットしているわけではないので。
きっと、カフェで仕事している人達というのは、どちらかと言うと“こっち系”の仕事してんじゃねーかと。
人と会って、話しをして濃いコミュニケーションになるべく時間を使うために、オフィスに戻ることなく、上司に報告したりとか、次のアポイント先に連絡したりとか、そんな事してんじゃねーのかと。
コミュニケーションの基本は、当然のことながら「直接」やるものです。面と向かって話をするか、せめて電話です。リアルにインタラクティブな会話をしなければ、話が噛み合わなくなったときの副作用が大きすぎるからです。これが業務効率を悪くさせる最大の原因です。カフェの中で打合せをしたり、電話をするといった「直接コミュニケーション作業」をするならともかく、パソコンを使っての「間接コミュニケーション作業」ばかりしている人がいるとしたら、適当に短時間で済ましておいたほうがよいと言えます。
こういう人はいるのかもしれないが、これはカフェで仕事するとか関係なく、普通に「コミュニケーションのプロ」ではないということなんだね。
色々な利害関係が複雑に絡み合う様々な仕事において、直接のコミュニケーションを補完する意味でも、間違いなく「間接コミュニケーション」は必要だと思う。
カフェでパソコン開いているだけで、なんとなく俺仕事してるだろ~、カッコいいだろ~感が出てしまうことは認識して自重すべきだな、と。改めて思った。
まぁ、多くのビジネスマンがカフェでパソコン開いている時ってきっと比較的余裕がある時で、のんびりネットサーフィンとかしていて、多少後ろめたいからややドヤ顔気味になってるってことなんだろうから、多めに見てあげて欲しいとも思うんだけど。